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東之狭間池
【とのはざまいけ】


名張市上小波田と滝之原との境界付近にある池。津藩加判奉行加納藤左衛門直盛が美旗新田開発に際し,国中から1万2,900人の人夫を動員(秘蔵の国)して,大池とともに灌漑用の新池として構築した。明暦4年5月に「小波田新田江かけ候 小池之堤切れ候事」(永保記事略)とあり,延宝3年6月に「小波田新田大池之堤崩候事」(同前)とあるように,両池は豪雨のために決壊し,当池のみ修築。新田は高尾からの水路完成で給水され,当池は上小波田・西原両区と中村の一部の灌漑用貯水池として,県下有数の由緒ある大溜池。昭和43年県営大規模老朽溜池補強工事の指定を受け改修,総工費3,000万円・面積4.4ha・貯水量約11万m(^3)。池の北側に竣工記念碑がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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