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波瀬川
【はぜがわ】


雲出(くもず)川の支流。一志(いちし)郡一志町を流れる。流長18km。矢頭(やず)山に源を発し,北流して波瀬を流れ,井関に入って蛇行し田尻で伊勢平野に入り,八太(はた)を通り久居市須ケ瀬で雲出川に注ぐ。1級河川。波瀬を流れることから名づけられた。昭和40年から下流部から改修が行われている。12の井堰で灌漑に利用され,その面積は213haに及ぶ(一志町史)。「万葉集」に吹黄刀自が波多横山の巌を見て詠んだ歌があり,この波多横山については諸説がある。土屋文明は「万葉紀行」の中で「波瀬川は横山の間を縫って流れている」として波瀬説を主張している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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