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阿弥陀山
【あみだやま】


高島郡安曇川(あどがわ)町と高島町の境にある山。比良(ひら)山地の最西端に位置している。標高453m。阿弥陀山の名は東麓にあたる泰山寺野(たいさんじの)の廃寺跡辺からみると西方にあたる浄土の阿弥陀の住む高い山を想定して付けられたという。地質は粘板岩質で,昭和初期の高島唱歌に「すずりきり出す阿弥陀山」と歌われ,一帯は高島硯となる硯石を産出していたが,現在は減少した。また慶応年間には大溝(おおみぞ)藩主分部氏が工夫を督して,山麓付近から銀を採掘したという(高島郡誌)。最近,山頂から西北西約500mの台地付近に,航空自衛隊のレーダー基地が設営された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7130230