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板倉山
【いたくらやま】


高島郡今津町大字藺生(いう)の南方の山。標高303m。板蔵山とも書いた。饗庭野(あえばの)台地の北端にあり,大俵(おおたわら)山の西側の山である。「高島郡誌」に「元暦元年後鳥羽天皇の大嘗祭の時には悠紀所の材をとるべき地として可採鵄尾琴料材山,近江国高島郡板倉山乙下合に卜定されたり」とある。「足引の板倉山の峰までも積もるかり穂を見るがうれしき」(大江匡房)などこの山を詠んだものも多く,「山槐記」所収の「近江国注進風土記」に高島郡の名所の1つにあげられている。建保4年,木津(こうつの)荘の四至牓示を定めた際に北限とされた山でもある(延暦寺文書/荘園志料)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7130469