100辞書・辞典一括検索

JLogos

16

猪背山
【いのせやま】


甲賀郡信楽(しがらき)町大字宮尻(みやじり)の北方,大津市と信楽町との境にある山。標高563m。県立三上・田上・信楽自然公園に属し,太神(たなかみ)山を主峰とし,猪背山を含むこの辺一帯を通称湖南アルプスという。付近一帯はほぼ花崗岩よりなり,これが風化して独特の地形を形成。古来より東大寺・石山寺などの社寺建立のための伐採が続きはげ山となり土砂の流出が激しかったが,明治期,「ハゲシバリ」の植樹による砂防工事が進められた。西方に流れる信楽川の中流,富川(とみかわ)というところに「耳だれ仏」と呼ばれる阿弥陀三尊像が彫りこまれた磨崖仏がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7130571