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大平山
【おおひらやま】


大津市大平の西方にある山。標高462.8m。山腹より5度にわたる山津波の発生があり,そのため,植林が盛んに実施された。大正3年から7年頃にかけては,マツタケの産出がピークであったが,現在はほとんど行われていない。山麓の住宅開発は著しく,特に,昭和35年の滋賀刑務所設置をきっかけに,土砂の採取とともに,石山団地の造成が行われ,その景観は一変した。滋賀・京都の境界にあり,山頂より西側は京都市山科(やましな)区となっている。山麓から弥生後期に属する銅鐸が1点発掘されたほか,大平山の内,長尾と称する一帯に人為的に開拓されたと思われる平坦地がある。中でも最も広いのは,9,800m(^2)以上もあり,2,000年以前の土塁や門構えのある住居跡が確認されており,大豪族の集落跡と考えられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7131106