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小谷山
【おだにやま】


東浅井郡湖北町の東部,伊香(いか)・東浅井郡界の己高(こだかみ)山系南端の峰。標高495.1m。別称浅井岳。古くは最高地点を大筑(おおずく)・大筑ケ嶽(おおずくがたけ),大筑より清水谷の鞍部を越え南にのびる尾根の一峰,標高390m地点を小谷山と呼んだが,今日では全山を総称。南西山麓を東海と北陸を結ぶ北国脇往還(国道365号),西方約2km地点を畿内と北陸を結ぶ北国街道(国道8号)が通過する要衝地。天正元年織田信長に滅ぼされるまで約50年間,江北に勢力をはった浅井亮政・久政・長政3代の居城小谷城があった。小谷城は,前面を柳ケ瀬断層崖の急斜面,後方を湖北の山岳部に囲まれた要害の地で,日本三大山城の1つ。標高290m地点の本丸跡をはじめ金吾丸跡・番所跡・茶屋跡・黒金御門跡・馬洗池など当時の面影を各所に残している。山頂より湖北平野・奥琵琶湖の眺望がよい。丁野(ようの)・伊部・美濃山からの山道がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7131240