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追坂
【おっさか】


高島郡マキノ町大字海津(かいづ)地先,旧西近江路(国道161号)海津・小荒路間にある約1.6kmの坂道,標高130m。昭和29年改修新設され,昔の峠よりも3mほど低くなっている。峠付近は旧海津村と旧剣熊(けんくま)村との村境になり,そこに農協の北支所がある。「高島郡誌」には,「飛鳥井雅縁の応永34年2月に越前に下りし道すがらの記に,かいつを過て山道の侍るに坂有,とえば逢坂(追坂)と申侍り。さてはここにも追坂の名ありけり。関は侍らぬかと尋ね侍れば,おのずからの家だにも侍らぬ由を申す,と見えたり」,「今の海津より追坂山を越て小荒路村に入り,野口村より越前山中村に至れるは,新道にして古くは上開村より熊路峠を越えて,山中・野口村を通りて越前山中村に」とある。また明治10年,海津人磯野源兵衛が道路改修を主唱し,沿道諸民の同意を得,剣熊村大字小荒路(こあらじ)追坂の峻路を一丈余切り落としたとも記されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7131257