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堅田丘陵
【かたたきゅうりょう】


比良(ひら)・比叡(ひえい)山地の山麓から琵琶(びわ)湖西岸にかけて広がる古琵琶湖層群からなる丘陵で,滋賀丘陵・伊香立(いかだち)丘陵とも呼ばれる。南北約12km・東西約5kmの紡錘虫形をしており,丘陵上の尾根は標高150~200mぐらい。丘陵面の保存のよいところは水田に利用されているが,和邇(わに)川・真野(まの)川・天神(てんじん)川・雄琴(おごと)川など湖へ注ぐ谷が発達し,やせ尾根状に開析されているところも多い。曼陀羅(まんだら)山(187m)は丘陵上に突出する秩父古生層の小丘である。雄琴(おこと)・仰木(おうぎ)付近には古琵琶湖層内の粘土層をすべり面とする地すべり地が多い。旧伊香立村南庄から文化元年に発見された獣骨化石(東洋ゾウ)は,当時竜骨としてあがめられることになり,その地には祠が建てられ,発見者には竜の姓が与えられたところとして有名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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