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鎌ケ岳
【かまがだけ】


甲賀郡土山町大字大河原の東北方,三重県三重郡菰野(こもの)町大字湯の山との境にある。釜ケ嶽・冠が岳とも書き,湯山(ゆやま)ともいう。標高1,157m。全山花崗岩よりなり,冠の形に似ているので冠が岳の名がある。鈴鹿(すずか)国定公園に属し,鈴鹿山地の槍ケ岳(やりがたけ)ともいえるアルペン的鋭峰をもち,北に御在所(ございしよ)山・雨乞(あまごい)岳・南に仙ケ岳(せんがだけ)・入道(にゆうどう)岳などが連なる。ブナ原生林,シャクナゲの巨木などがあり,亜高山植物の宝庫。またニホンカモシカが生棲。山頂には冠が岳神社がある。境内に三角点があったが,昭和19年の南海大地震により,頂上の半分が崩れて,今ではわずかに前面の礎石が残っている。山頂は眺望にすぐれ,登山路も武平峠・水沢峠からの縦走や,湯の山・長石谷(はせだに)経由のコースがよく使われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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