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臥竜山
【がりゅうざん】


長浜市の東端,坂田郡山東町・近江町との境界をなす北端竜ケ鼻(たつがはな)(231.6m)から南端日光寺(につこうじ)山(254.4m)に至る標高200~300m,全長約8kmの丘陵性山地。通称横(よこ)山。山名は竜が臥した形状に似ていることに由来する。北端の東上坂(ひがしこうざか)地内の茶臼山古墳をはじめ,垣籠(かいごめ)・堀部・石田・鳥羽上(とばかみ)・名越・布施(ふせ)の各字を中心に約30基の古墳が分布。山の西を北国街道(国道8号),東を北国脇往還(国道365号)が通過する要害の地に位置し,東浅井郡湖北町の小谷(おだに)山(495.1m)に本拠を置いた浅井氏の支城横山城が,石田地内の最高所(312m)に置かれていた。山麓には後鳥羽上皇を祀る後鳥羽神社がある。永く,北端竜ケ鼻廻りを余儀なくされていた長浜市と山東町・伊吹町との交通は,大正13年,鳥羽上・管江間に横山トンネル,昭和7年,坂下・朝日間に観音坂トンネルが開削され,抜本的に解決した。古墳・城跡・寺院等歴史遺産に富み,東に県下の最高峰,伊吹山(1,377m)があり,これに対して西に琵琶(びわ)湖を望む当山地は,近年,横山ハイキングコースが開かれた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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