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経塚山
【きょうづかやま】


甲賀郡信楽(しがらき)町大字上朝宮の北方の山。標高557m。山腹に養老7年泰澄大師の開基で,山城国鷲峰山寺の別院であった仙禅寺跡がある。暦応・文明の2回の兵火にあい廃頽した。巨岩数個が横たわる上の観音堂には,十一面観世音が安置されており,岩谷観音とも呼ばれている。今は1宇だけであるが,天平年間には七堂伽藍があったという。また高さ4mの岩面には,本尊薬師仏および脇立を彫り,建長元年己酉11月8日の銘が残っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7131955