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鹿深山
【こうかのやま】


甲賀郡の山。鹿深は甲賀に同じ。「輿地志略」は「それとさす所なし。甲賀一郡の山は,すべて甲賀山」であるとする。岩根(いわね)山を甲賀山と称するが,同一かどうかは不詳。「日本書紀」天武元年7月条,壬申の乱の記述に,近江側の別将田辺小隅が伊賀国にあった大海皇子の軍を襲撃しようと,鹿深山を越えて倉歴(くらふ)(甲賀郡蔵部郷)に至ったという。また永正10年2月,将軍足利義尹(義稙)が大内氏と対立して一時甲賀山に逃れたのをはじめ,甲賀山はしばしば敗将の身を隠すところであった(四海太平記)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7132163