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庚申山
【こうしんやま】


甲賀郡水口(みなくち)町大字山上の西南方にある山。標高407.2m。金成(こんせい)山・金剛童子峰ともいう。西北には飯道(はんどう)山,南に岩尾山が連なる。山頂に延暦2年最澄開基になる広徳寺がある。またわが国の真鍮の祖といわれる藤左衛門の建てた庚申堂がある。永禄2年,山麓で藤左衛門が断食参籠したところ,満願の夜,夢に合金の製法を感得したという。以来この山を日本真鍮の元祖として,「甲賀八庚申」「山上の庚申」と称して,庚申の日には多くの参拝者でにぎわう。毎年正月3日には本堂前で護摩たきが行われる。昭和43年展望台が新設された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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