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荒神山
【こうじんやま】


彦根市南部,宇曽(うそ)川下流左岸にあり,琵琶(びわ)湖形成時の島が愛知(えち)川の沖積によって陸化した残丘。標高262m。石英斑岩からなり,湖東平野に聳立するため近郷住民から注目され,三宝荒神(荒神山神社)が祀られる。地名はこれにちなむ。荒神山神社は継体天皇のときに始まり,中世近江4祓殿の1つ(輿地志略)であったとされ,行基勧請による四十九院の奥の院(奥山寺)と習合していたが,慶応4年神仏混淆を廃し神社となった。祭神は火の神で,毎年6月晦日に行われる大祓会には「水無月の千日詣」として多くの参詣客が集まる。山頂からの眺望がよく,テレビ中継所があり,山頂まで自動車道路が開かれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7132176