桜峠?
【さくらとうげ】

甲賀郡信楽(しがらき)町大字神山(こうやま)と三重県阿山(あやま)郡阿山町大字丸柱(まるばしら)との境にある峠。丸柱越・信楽越また古くは栂嶺(とがみね)越とも呼ばれた。標高320m。県境に「了源上人遷化之地」という碑が立ち，近くに壮大な基地があり，そこに桜が植えられている。峠の名もこれに由来するか。仏光寺の開祖である了源上人は，延元元年近江・東海への布教の途上，当地で反対派の凶刃に倒れた。今ここを県道大津上野線が通り，峠の下丸柱は信楽と土質がよく似ていて伊賀焼の産地となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7132480