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志那浜
【しなのはま】


草津市志那町・志那中町のあたりにあった琵琶(びわ)湖岸の浜。品津(しなづ)ともいった。建武3年正月,東国から大軍を率いて西上した北畠顕家・大館幸氏は北朝方の佐々木氏を破り,この浜から700艘の舟で坂本に渡り,比叡山にあった後醍醐天皇に戦勝を報告した(太平記)。また蓮の名所で,「蔭涼軒日録」の延徳4年7月の条に,「舟三艘を並べて将僧衆志那に往き蓮花を見る。舟中において宴あり」と記す。「閑吟集」には「身はあふみ(近江)舟かや しな(志那)でこがるる」と掛け詞に用いられている。→品津浦




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7132674