100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

蛇谷ケ峰
【じゃだにがみね】


高島郡朽木(くつき)村大字柏(かせ)地区と高島町との境の山。標高901.7m。比良(ひら)山地北端に位置し,南は釣瓶(つるべ)岳(1,098m)を経て武奈ケ岳(1,214m)に続く。一般には,オグラス(小椋栖)と呼ぶ。「比良連嶺」によると,さらに,ニウザン・カセノダケヤマ・オウナスなどともいい,高島町大字畑付近からは,ニシヤマ(西山)と呼ぶとある。蛇谷は山頂より南東方向の高島町富坂(とみさか)へ流れる谷名。頂上は,一面クマザサで覆われているが眺望良く,西に丹波(たんば)高原,東に琵琶(びわ)湖を越して岐阜県方面の山々が遠望できる。蛇谷ケ峰はまた,室町期作庭の旧秀隣寺庭園(名勝指定,朽木村大字岩瀬)の借景とされる歴史的に由緒ある山。近年,登山道の整備も進み,登山者も漸増している。3等三角点がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7132842