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白土谷
【しらつちだに】


俗に,「シラッタニ」という。高島郡朽木(くつき)村大字宮前坊(みやまえぼう)の谷。安曇(あど)川支谷。阿弥陀山(あみだやま)(安曇川町・高島町境の山,453.6m)の頂上付近の西方からほぼ北西に向かって流れ出し,高岩橋の東で安曇川に注ぐ。地名の由来について「朽木村志」は「白土のある土地による命名」と記す。白土とは漆喰のことである。また白土谷採取の砂岩や,その崩れた砂は,磨き石や磨き砂として利用されている。「高島郡誌」によると「此辺にて硯石石板石を産し,又泥炭を産す。硯材は素質良好にして高島石の首位とすべし」とあるが,今日では,硯石は枯渇し,坑道も廃されている。現在,白土谷下流部の緩傾斜地一帯は大規模なゴルフ場となっている。宮前坊の小字名でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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