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関の津峠
【せきのつとうげ】


大津市田上関津(たなかみせきのつ)町と大津市大石東町との境界にある峠。県道大石東瀬田線が通る。標高139m。東側には田上支峰の小竹生嶽(ささふだけ),西側には妙見山があり,峠付近に大石関が設けられ,関の津と呼ばれた。この峠は,大津方面と大石とを結ぶもので,大石は四方を山に囲まれ,平野は少なく,薪炭・材木で生計をたてており,関津浜から瀬田川の水運を使って大津方面へ運んでいた。峠越えには通行税が必要で,その苦しさを大石富川町の彦治・源吾兄弟が慶長18年に直訴したため,同19年関の津峠で磔刑に処せられた。その大石義民碑と小さな地蔵堂が現在の峠付近にある。俗に沢野峠ともいう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7133162