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曽根沼
【そねぬま】


彦根市南部,荒神山と琵琶(びわ)湖の間にある湛水池。原形は東北・西南方向の長軸約2km,水面約96haであった。昭和32年に「曽根沼開発促進同盟会」が地元民により結成され昭和38年着工,旧稲村町と彦根市との境界線に沿って締切堤を築き,沼の西南部のみ排水干拓され,工事は昭和43年に完成。干拓地面積77.9ha,そのうち耕地72.3haが96戸の農家に配分された。新水田の標高は82.7mで周囲の耕地より約3m,琵琶湖の平水位より1.8m低いため,中央部に幹線排水路と排水機が設置されている。現在,北部の水辺には水草が茂り,いまだに沼のおもかげを伝えているが,南部は整然と区画された水田地帯である。平安期に東大寺の荘園覇流(へるの)荘のあった地で,中世初頭水没して沼となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7133300