大日池
【だいにちいけ】

蓮池ともいう。守山市川田町田中の西隆寺大日堂前にある蓮池。方形で周り約50m・深さ20cm前後の池。昭和40年，県指定天然記念物となった双頭蓮という近江妙蓮の群生地。天台僧慈覚大師が中国より持ち帰り大日池に植えたという。池は，野洲(やす)川の伏流水によって年中涸れず，開花数によってその年の吉凶を予知したという（蓮華立覚留日記）。明治18年開花が絶えたが，江戸期株分けした金沢市の持明院から，蓮研究の権威大賀一郎博士によって昭和35年再移植され，毎年80～100個の開花をみるようになった。保存会によって管理され，妙蓮は昭和50年市の花に選ばれた。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7133365