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高面山
【たかづらやま】


阿弥陀(あみだ)山の北東麓にある高島郡安曇川(あどがわ)町大字長尾(ながお)の南部の山。標高300m。北側斜面中腹からは硯石が産出し,高島硯として名があり,現在でもその愛好家が多い。大正年間には郡内でその製造戸数69戸・90人の職工を有していたといわれ,種類は虎斑石硯・玄昌石硯・並石硯などがある。またこの山は比良(ひら)山地の北端にあたり,隣接の朽木村・高島町とともに高島マンガンを多く産したが,濫掘のため経営不振に陥り,昭和30年代にはその採掘がみられなくなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7133434