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嶽山
【だけさん】


別称「だけやま」。「万葉集」の「旅なれば夜中を指して照る月の高島山に隠らく惜しも」の高島山という説もある。高島郡高島町大字音羽(おとわ)西南方の山。標高565m。頂上に石仏元嶽岩屋観音,中腹の白坂(しろざか)の上に嶽観音が祀られており,石窟もある。「鴻溝録」に元嶽岩屋観音について「登ること四,五町上にあり,境内東西六十間,南北二十間許,嶽観音元比所に在しを参詣人の労を計りて今のところまでおろす」といい,また常夜灯は伊勢白子の長嶋長十郎が近江杣山(そまやま)の観世音に祈ったところ,母の大病が全快したので常夜灯を寄付したとある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7133510