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月出坂
【つきどざか】


「つきでざか」ともいう。塩津浜の南西2km,伊香(いか)郡西浅井町大字月出と尾根越えに八田部(はたべ)を結ぶ全長約2kmの坂道。塩津湾に臨む。往古,月出の里で鐘を鋳造し,この坂を引き上げたという故事により,鐘引坂とも呼ぶ(輿地志略)。前面に湖,背後を山に囲まれた月出集落にとって,月出坂は他地域と結ぶ唯一の陸路であったが,近年,塩津湾岸沿いに岩熊(やのくま)より道路が通じ月出坂は利用されなくなった。月出坂の頂上部は,塩津湾・大浦湾を臨み,はるか湖北平野を遠望する絶景の地にあり,昭和46年,岩熊・月出坂・菅浦(すがうら)・大浦を結ぶ観光道路・奥琵琶(おくびわ)湖パークウェイが完成,奥琵琶湖の新しい観光地となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7133710