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土蔵岳
【つちくらだけ】


伊香(いか)郡木之本(きのもと)町木之本の北東約15km,岐阜県揖斐(いび)郡坂内(さかうち)村との境界にあり,三国(みくに)岳(1,209m)から伊吹(いぶき)山に至る伊吹山地の一峰。標高1,008m。土蔵岳の北と南には,それぞれ中尾嶺(なかおみね)越(余呉町大字奥川並(おくかわなみ)と坂内村大字河上(かわかみ)を結ぶ),久加(くが)越(木之本町金居原(かないばら)と坂内村久加を結ぶ)の2本の峠道が標高1,000mの尾根を越え近江・美濃両国を結んでいた。今はいずれも廃道となり,昭和25年,土蔵岳の南4kmの地点に新八草(しんはつそう)峠(780m)が開かれ,岐阜県美濃地方と滋賀県湖北地方を結ぶ唯一の交通路,国道303号が走っている。土蔵岳の西斜面,杉野川源流の土倉谷で明治40年,銅鉱が発見され最盛時,年産1万8,000tを産出していたが,昭和40年閉山。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7133735