100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

長曽根浜
【ながそねはま】


彦根市長曽根町の琵琶(びわ)湖岸一帯の浜。小規模ながらヨット・ボート乗場,水泳場のあるレクリエーション地区をなしている。「彦根市史」によると「小学校の水泳教育は明治34年にはじまり,場所は長曽根浜であった」と記され,近年の湖水の汚染で水泳場は閉鎖された。明治初年,蒸気船が琵琶湖に登場し,湖岸各地を結ぶ定期航路を開いたが,この長曽根浜は彦根港として松原港とともに湖上水運の拠点であった。港は湖岸から桟橋をのばして乗船場とする簡易なものであった。明治22年東海道本線の全通により湖上連絡船の繁栄はうばわれ,明治29年の大水害で桟橋が流失,港としての機能は失われた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7134027