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長等山
【ながらやま】


長柄山・長良山と書き,志賀(しが)山ともいう。標高280m。大津市園城寺(おんじようじ)町の西方にあたり,西は京都の如意ケ岳(によいがたけ)に連なる。平忠度が都落ちの際,「さざなみや志賀の都は荒れにしをむかしながらの山桜かな」と詠じ,読み人知らずとして「千載集」にのせられたことは有名(平家物語)。また「長」の字がめでたいとして,大嘗会の悠紀方に近江国が選定されたときは,天皇家の盛栄を祈念して,「天地(あめつち)とともに久しき名によりて長等の山の長き御代かな」(栄花物語)などと詠まれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7134138