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西池
【にしいけ】


野洲(やす)郡野洲町大字小篠原(こじのはら)にある池。同町大字小堤集落の用水。国道8号(旧中山道)の南側には,多くの溜池がある。これは,古代に等高線ほぼ100mの線上に篠原堤を築き,山が浅く,水量の少ない地域のために堤南側に池を造成し,灌漑用水としたもので,現在残る池のなかで最大のもの。伝説では雄略天皇時代の池という。現在,周り2,000m,堤高10m,最大水深7m,貯水量36万m(^3),灌漑面積85町歩,満水面積7.25町歩,集水面積140町歩。この用水地域の小堤・佃付近の田地は,篠原餅米の産地。また,国道8号に沿った西方の三上(みかみ)山麓一帯は,寿司米の産地としても知られている。なお,近年は釣堀池として,コイの釣客でにぎわう。篠原一帯の氏神大笹原神社(本殿国宝)の横に,餅の宮といわれる篠原神社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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