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布引山
【ぬのびきやま】


八日市市,神崎郡永源寺町,蒲生(がもう)郡日野町・蒲生町にまたがる東西に連なる台地状の山。標高200m前後。古琵琶湖層からなり,布をひいたように広く連なっているのでこの名がつけられたといわれる(輿地志略)。鴨長明の「嵐ふく雲のはたてのぬきをうすみ村きえ渡る布引の山」(名寄)などと歌われた歌枕の地。蒲生町側の山中に石造三重塔や石仏・五輪塔群で知られる石塔寺がある。この山には赤松が多くマツタケなどきのこを産する。ゴルフ場のある丘陵地帯の一部は長谷野と呼ばれ,第2次大戦までは陸軍飛行連隊の爆撃演習場であったが,戦後開墾地となり,さらに昭和30年代からは工場も進出,工業用地としても注目されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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