100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

東山
【ひがしやま】


伊香(いか)郡西浅井町の西南端,高島郡マキノ町との境界,滋賀・福井県境の野坂山地より南に伸びる地塁山地が,奥琵琶(おくびわ)湖に沈水する最先端の峰。標高595m。通称,峯山・峯高(みねたか)山。「輿地志略」に「万字坂の南の山,峯高山最勝寺あり,土俗,峰の観音という」と記されている真言宗智山派最勝寺(養老6年泰澄開基,本尊千手十一面観音)は,現在,東山の西側山腹のマキノ町海津(かいづ)字宮後(みやのご)にある。山麓は急傾斜で沈水し,東西にそれぞれ,大浦湾・海津湾の2つの溺れ谷を形成。南端の岬,海津大崎は,琵琶湖八景「晩霧・海津大崎の岩礁」で知られる奥琵琶湖きっての景勝地であり,近江西国十五番札所の真言宗智山派石立山大崎寺がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7134737