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彦根山
【ひこねやま】


金亀(こんき)山ともいう。彦根市の中心部,彦根城のある山(136m)。湖岸に突起する小丘で,近世以前は北に松原内湖があり,東麓を芹川(せりかわ)が北流し,西は琵琶(びわ)湖に面し,観音菩薩をまつる金亀山彦根寺(真言宗)があった。彦根寺は平安期,観音信仰で栄え,白河上皇や貴族の帰依も厚く,巡礼も多かったという。慶長6年佐和山に入った井伊直政がこの山を城地として着目し,以来慶長8年から20年をかけて築城し,城下町を建設したので,近世は井伊氏の本拠地となった。維新後城が廃城の運命を逃れることができたため,国宝天守閣はじめ櫓や門が残され,城跡は特別史蹟となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7134767