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松原浜
【まつばらはま】


彦根市松原町の北につづく琵琶(びわ)湖岸の砂浜地帯。長さ約500m,古くから千々(ちぢ)の松原として知られ,かつて内湖であった松原干拓地と琵琶湖を区切る浜堤で,砂質の畑地では各種野菜類が栽培され,彦根市の近郊農業地帯をなしている。湖面に松並木の影がうつる波の静かな遠浅の砂浜は彦根市民の水泳場として親しまれ,市内の各学校では校内にプールができるまでは松原水泳場で水泳訓練をした。また淡水の水泳場として京阪神・中京方面からも水泳客が訪れ,その数も年を追って増加しており,休憩所・売店・食堂が軒を連ね,夏の間は混雑する。近年この浜の南・北方に埋立地が造成され,南方には新彦根港・簡易保険保養センターが立地,北方矢倉川河口付近にも国民宿舎をはじめ旅館・ホテル・企業の保養所などレクリエーション施設が建設された。湖水の汚染が増進しつつあり,湖岸の様相は急速に変化している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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