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三国山
【みくにやま】


高島郡マキノ町大字白谷(しらたに)の北方,赤坂山の奥にある山。標高876.3m。野坂山地では第3の高峰,県境の山のうちの最高。滋賀県と福井県の県境にあり,近江(高島郡マキノ町)・若狭(福井県三方(みかた)郡美浜町)・越前(福井県敦賀(つるが)市)の3国の国境にあったので,この名がつけられた。山頂からの眺めは素晴らしく,日本海と琵琶(びわ)湖を一望のもとに見渡せる。この地域は植物学上表・裏日本の北方,南方系の限界線で,シダ類など数百種に及んでいるといわれる。標高500m付近ではミズナラ・ブナなどが群生する温帯落葉広葉樹林帯である。高山植物のオオバキスミレやツツジ類も見られ,その他エゾリンドウやキンコウカなど数十種に及ぶ寒地性・暖地性の高山植物群落など珍しい種類のものが自生する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7135298