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柳ケ瀬山
【やながせやま】


伊香(いか)郡余呉(よご)町柳ケ瀬の北2km,福井県敦賀(つるが)市との境界にある山。標高439.2m。別称,中打尾(なかうちお)山・内中尾(うちなかお)山・中尾山。古来,北陸の要港,敦賀と北国街道を結ぶ刀根(とね)越(鞍坂(くらさか)越)の通過地点に位置し,天正11年の賤ケ岳(しずがたけ)合戦では,山頂に柴田勝家の陣所が置かれ,南約4kmの行市峰(ぎよういちがみね)(659.7m)まで,幅3間の軍道が築かれた(輿地志略)。明治17年,柳ケ瀬山の下に,国鉄北陸本線の柳ケ瀬トンネル(全長1,351m)が建設されたが,昭和35年路線変え,39年廃線となった。なお,北の尾根を貫通する北陸縦貫自動車道柳ケ瀬トンネル建設が現在進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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