100辞書・辞典一括検索

JLogos

6

横山岳
【よこやまだけ】


伊香(いか)郡木之本(きのもと)町木之本の北東約12km,木之本町と余呉町の境界に位置する山。滋賀・岐阜県境に近い伊吹(いぶき)山地北部の山岳地帯の一峰。標高1,131.7m。高時川・杉野川の源流にあり,高時水系を主たる灌漑用水源とする湖北平野北部では古来,水源の神として崇拝し,旱害時には,横山岳中復の五銚子(ごちようし)の滝(700m),御経(おきよう)の滝(500m)で雨乞いの瀬渡が行われた。山麓の杉野字宮の内にある推古元年創立の延喜式内社横山神社は,承応年間の「横山本宮大明神権現社頭の図」(横山神社蔵)によれば,永享年代まで御銚子の滝と御経の滝の間にあり,横山岳が古代山岳信仰の霊場として開かれたことを示している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7135904