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綿向山
【わたむきやま】


甲賀郡土山町大字大河原・蒲生(がもう)郡日野町・神崎郡永源寺町の3町境にある鈴鹿(すずか)連山の一峰。朝日岳・日野岳ともいう。標高1,110m。全山秩父古生層よりなり,西の山麓,竜王山との谷あいに,天然記念物「接触変質地帯」がある。綿向神社の神体山として,古くから山岳信仰の対象とされてきた。山頂には綿向神社の奥の院,嵩(だけ)神社がある。この社殿は21年ごとに造替が行われ,現在まで75回の遷宮があげられる。「わたむき」は「わたつむぎ」から転化した名称とされ,一帯は昔から養蚕の盛んな土地で,「日野蚕種・日野絹」として有名。草原状の山頂にはやぐら造りの展望台もあり,蒲生野・野洲(やす)平野が眺望できる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7136031