100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

相似谷
【あいにたに】


「あいにたりのたに」ともいう。丹後半島北西岸,竹野郡網野町にある谷。同町の磯と塩江の大字界をなす。虫ケ尾山(249.9m)付近に発し,日本海に注ぐまで延長1.5km。谷口付近は南北とも高さ60~70mの海食崖が取り巻き,海岸に沿っての通行は不可能。谷名の由来は朝妻(与謝(よさ)郡伊根町泊)にあった丹後国守藤原保昌の狩場に相似たりと一色家の筆記に見えることによる(丹後旧事記)という説,磯と塩江の両村の間にあるため誤って間谷というようになったという説がある。海岸近くには石積みされた洞窟があり,第2次大戦後,谷底の一部が開田されたが,現在は利用されていない。谷の東側には静御前を祀る静神社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7136057