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青谷川
【あおだにがわ】


城陽市南部から同市と綴喜(つづき)郡井手町の境を流れる川。右岸に沿って国道307号(田原道)が通り,山城大橋付近で国道24号と交差し,木津川に合流。延長4.1km・流域面積6.7km(^2)。「府地誌」によれば,旧称は粟川であるが,明治22年市辺村・中村・奈島村の3か村が合併して青谷村が成立してから青谷川と呼ぶようになったという。市辺付近から木津川堤まで河道が条里の条の界線になっていて(平野の開発),河床が平坦地よりも高い天井川を形成している。国鉄奈良線は,青谷川の河床の下をトンネルで通り抜けている。また,江戸期に新田開発をめぐる灌漑用水の確保や用水権の取得などをめぐる水論は,市辺村と中村との間で明治初期まで続いた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7136066