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朝原山
【あさはらやま】


「ちょうばらやま」(山州名跡志)ともいい,遍照寺山・寛朝山とも呼ぶ(嵯峨誌)。京都市右京区にある山。広沢池の北岸に接し,標高231m。嵯峨野の東北部の境界をなし,西麓は長刀坂(なぎなたざか)の鞍部によって限られる(府地誌)。古くは「三代実録」元慶5年8月23日の条に,「勅して山城国葛野郡二条大山田地卅六町を以つて,大覚寺地と為す。其の四履は,東は朝原山に至り……」としてその名が出てくる。別称は,かつて広沢池の南一帯を占める巨刹であった遍照寺と,同寺を建立し,広沢池を築造した寛朝僧正にそれぞれちなむ。なお,現在右京区北嵯峨朝原山町と呼ばれる地区は,長刀坂の西に続く長尾山(府地誌)の南斜面一帯を占めている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7136113