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以久田野
【いくたの】


綾部市の西北部にある台地。由良川とその支流犀川との合流点付近から八田川右岸にかけて広がる。東西・南北それぞれ2.5km,ほぼ方形で,標高75mの平坦な地形。由良川を隔てた対岸の長田野台地と同時代に形成され,福知山盆地に発達する高位段丘の模式地の1つ。地名は,明治22年市制町村制施行の際,現在の位田町・栗町・館町の頭文字をとって命名。由良川沿いに発達する河岸段丘に起源をもち,台地の構成層は最大層厚35mに達する砂礫層(綾部層)からなる。上部に湖成堆積物,泥炭層をはさむ。台地から山腹にかけて標高100~130mの丘陵が発達し,一帯は府下屈指の群集墳が存在する。台地面は,ほぼ開析されているが,多少堆積原面をとどめ,茶園や府の農業指導所などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7136371