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イモシ川
【いもしがわ】


「丹波志」に見える川名。福知山市中部に位置する。寛文年間の城下絵図の写には,福知山城の最外濠にあたる現在の中央通りから丹後口門跡を経て,主要地方道福知山停車場線付近に至る当川の河道が確認できる。城下町建設以前の旧河道を利用した濠の排水路か。現在,国道175号と福知山停車場線が交差する厄除神社付近から発し,和久市で西川と合流する河道が残存し,地元では大下水と呼ぶ。「丹波志」の宗部郷周囲の記載に「下ハ丹後口,土居外境木アリ 其下ハ栗ノ木土居ノ北ノ立疆 丹後往来ノ土橋 イモシ川ノ端疆」とある。「イモシ」は鋳物師のこと。「丹後往来ノ土橋」とは,丹後口門から鋳物師を通過,和久市との境にあった土橋のことで,「天田郡志資料」には「今石橋」と記され,厄除神社付近にあったとされる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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