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牛松山
【うしまつやま】


亀岡市保津町の北背後,千歳町国分の東背後にある山。標高629.2m。山上には寛延年間勧請と伝える金刀毘羅神社がある。保津川の船筏に従事する人たちの守護神で,頂上まで18町,日夜参詣することによって心臓と脚力が鍛えられたという。古くは石松山といったが牛肉をもって祀ったことにより以後牛松山と呼ばれるようになったとも,その姿が秀麗で富士山に似ているところから丹波富士と呼ばれたともいう。牛松山城を当山に比定する説があるが調査の結果,城跡らしいものは発見されていない。藤原定長の歌に「ひとしほの春は緑の色そへて霞たなひく牛松の山」がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7136981