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栢原川
【かいばらがわ】


亀岡市西別院町・大阪府茨木市を流れる川。亀岡市西別院町万願寺に源を発し,南流して東別院町東掛(とうげ)で大野谷の水を集めた東掛川と合流したのち,栢原・九折(つづら)の狭隘部から茨木市に入り安威川に注ぐ。延長6.8km・流域面積30km(^2)。地名栢原は,この水系に石灰岩をはさむ地層があり,古くから石灰掘取が行われ,石灰(いしばい)掘取場のことを灰原といったことにちなむという。また「丹波志」によれば,当地はカヤの古木数十株が森をなすところがあり,1本の樹からカヤの実3斗を収穫する樹さえ珍しくないと記され,延喜式丹波貢物中榧子5斗5升と示され,榧原が栢原に置きかわったものであろうとしている。現在も支流を含め,アユが放流され,渓流の川釣に適している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7138008