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華頂山
【かちょうざん】


花鳥山とも書く(府地誌)。京都市東山区と山科(やましな)区の北方境にある山。東山の1つ。「拾遺都名所図会」に「粟田山の西青蓮院の後山をいふ」と見え,「山州名跡志」には「粟田大路土橋東其西山是也。今此山腹右方為火葬場」とあるほか,「府地誌」でも粟田口から日岡,北花山にかけてを花鳥山としており,粟田口の南方の山を華頂山と称していたと考えられる。山名の由来は「華頂山とは法華玄義科に華頂仏壟と出でたり,補注に曰く天台山西南の隅に一峰あり仏壟となづく其山に遊ぶもの多く仏像を見る又注画讃に曰く天台山最峰の所四時花あり,故に花頂と名づくといふ」(拾遺都名所図会)とある。花山院陵ともいわれる。現在,華頂山といわれる山は標高216m。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7138187