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僧正ケ谷
【そうじょうがたに】


京都市左京区,鞍馬寺の奥の院から魔王堂に至る谷。牛若丸伝説の豊富なところで,牛若丸が天狗僧正房に剣術を習った地と伝えられる。そのため岩面に撃剣の痕が多数あるという(雍州府志)。また「京童」ではこの谷は不動明王示現の地で,牛若に剣術を教えたのは山伏であるという。ほかに「源平盛衰記」では,源頼朝が源義経を殺すためにつかわした土佐坊昌俊が捕えられたのも僧正谷であったともいう。谷内に義経堂があり,毎年9月15日に義経祭が行われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7141785