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副谷
【そえだに】


添谷とも書く(郷土史料)。天田(あまだ)郡夜久野(やくの)町直見(なおみ)にある谷。牧川の上流,直見川の支谷。江戸期は直見村に属したが「高ヲ分テ別ニ村長ヲ立トモ村ト不唱」とある(丹波志)。谷前面には,直見川を隔てて標高約300mの城山,両合院相谷城址を望む。谷中程にある清太(せいたい)院は,安永年間の再建になる妙心寺派の禅院,天明2年の落慶法要には,三河国宗徳寺の高僧良哉元明が招かれ,盛大な臨済録会が行われた。大会の祠堂米は飢饉に苦しむ副谷の農民に施米されたが,その利稲は現在も同院に納められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7141792