100辞書・辞典一括検索

JLogos

21

醍醐山
【だいごやま】


京都市伏見区東部にある山。標高約450m。山麓に準提観音がある西国三十三か所第11番札所の准胝堂がある。醍醐山を中心とした醍醐山地は宇治市,滋賀県大津市に広がる高原性山地で東西約10km・南北約15km。山地の西は山科(やましな)盆地と,東は瀬田川と,北は逢坂山の峡隘部で比叡山地と,南は宇治川峡谷を境に信楽山地とそれぞれ接する。地質は,丹波山地と同様に古生層からなる隆起準平原。標高400m程度の定高性を示すが,千頭岳(602m)・高塚山(485.2m)などの残丘状の山もある。山地内には黄檗断層・笠取断層など多くの断層線が走り,宇治川本支流が深い浸食谷を刻むため,地形は複雑である。近年は黄檗丘陵地帯が急速に都市化しているのに対し,東・西笠取,炭山などの山間部は過疎化が進行している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7141927