宝ケ池
【たからがいけ】

京都市左京区北部，松ケ崎北裏町にある池。北方に国立京都国際会館があり，周囲は風致地域および歴史的風土特別保存地域に指定されている。周囲1.8km。京都盆地に付随する岩倉盆地南部の谷間に18世紀中期につくられた灌漑用の溜池であったが，付近には第２次大戦後宝ケ池競輪場が開設され，その廃止後は跡地と池を中心に宝ケ池公園・宝ケ池こどもの楽園が設置された。さらに現在はボートの浮かぶ池として親しまれている。国際会館は大谷幸夫氏の設計で昭和41年完成された。その後周辺地域の整備も進み，岩倉地区発展の核となっている。池の西北方には国名勝の枯山水平庭園のある円通寺，妙満寺，国史跡の栗栖野の瓦窯跡がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7142136