100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

長坂
【ながさか】


京都市北区鷹峰から北西の杉坂を経て丹波に通じる道。付近の山々は主として大徳寺領に属し,末寺の普明庵・寸松庵・寒松庵などの退隠所があった。「太平記」に「高経入道道朝,長坂を経て越前に落つ」とある。「山城名跡巡行志」に「千束ノ西北半里計ニ坂路二十町,此ノ間在人家一ノ坂石拾堂庭〈人家十軒計〉」とある。現在はこの北側に,明治23年に開通した新道があり,堂ノ庭の手前で旧道と合している。この新道の上り口の両側に愛宕権現の西門と伝える巨石があり,東方の山を愛宕山と称して,愛宕神社の旧鎮座地という。坂の頂上は眺望のすぐれた京見峠で,足上(あしかみ)山ともいう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7143018